【静岡県】富士周辺観光レポ☆【富士山フォトスポット】

イラストメイキング〜チェックバックとは編〜

2015.10.15

いらすと

投稿者：所長

みなさまこんにちは、テクノアートの所長です。

先日10月4日の事務所移転とともに、テクノアートのコーポレートサイトをリニューアルいたしました。以前のサイトはポートフォリオを重視したシンプルな構成でしたが、よりコンテンツの内容を凝縮したサイトを目指したものとなっております。「世界にディライトを発信する」という企業理念のもと、コーポレートサイトから新たにメディア発信を目的としたサイトデザインとなりました。

イラストを中心としたデザイン制作・シナリオ制作・企画力を伸ばしながら、より一層テクノアートしかできないことを成長させていきたいと思います。今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。

********

さて、今回はちょっとだけ社内のイラストレーターがどんな風に作品を仕上げているかを
ご紹介したいと思います！

イラストレーターさんが気になっている

「チェックバックってどんな風に来るの？」
「どんな工程を経て納品しているの？」
「どんな作品でもチェックバックはあるの？」
というところに切り込んでいきたいと思います！！

１・依頼内容からラフを描く

今回「所長！いっちょ秋っぽい萌えイラスト描きますか！」からはじまっていますが、お仕事では以下のことを気をつけて想像を膨らませてラフをもりもり描きます。

・画像サイズ、解像度はあっているか
・求めるテイストに合致しているか
・あまりにラフすぎないか
・類似構図、参考にするイラストに似すぎていないか

今回は「秋」「萌え」がテーマですのでこんな感じで大ラフを描いてみました

illustmaiking_1

両手でお芋もってるの可愛いよね！？はい可愛い！みたいな感じで描いてますが
本当にざっくりのラフですのでお見せするに耐えないもので大変恐縮です…。
実際は構図確認のために大ラフを用意するのですが、この工程は飛ばすことがほとんどです。

２・ラフを描く〜チェックバック内容に基づいて修正

構図が決まったので、次は線ラフです！本当は、ざっくり色を置くのですが
今回は線で…
illustmaiking_2

ここで社内のディレクターに確認をとります。修正内容によってパースを赤字修正したチェックバックデータをもらう場合( 【特別記事】イラストレーター必見！てっくんのイラスト講座！)があるのですが、今回は文章のみです。

・お顔が少々古いかと思われます＞＜
・腕の曲がり方に違和感がございます。
・手が少々小さいかと思われます。

原文ママ……こ、心が折れるのはまだ早いっ…！お仕事でイラストを描いていると当然求められるクオリティは高いです。どM精神で「このチェックバックに至った原因」を探します。私が気づいた点は

・口と目が大きく、目が離れてみえる(萌え絵はもう少し口が小さいのです)
・頭の大きさと体の大きさが合っていない(手が小さいと言われている原因ですね)
・腕から下が見えて(描いて)いないため関節を意識して描いていない(腕の曲がり方の違和感の原因です)

原因究明ができたら次はそれを修正する作業にうつります。
修正したイラストがこちらです！

illustmaiking_3

いかがでしょうか？修正した点は以下の通りです。
・頭身の調整
・手の奥行きと女性らしい手つき
・顔つきを幼く、今風の萌えテイストに

社内のディレクターからは「素晴らしくなりました！ありがとうございます！」といただきました。この瞬間こそが

イラスト描いててよかった……

と思います。まだ着色してないのでまだまだ気は早いですが…！

3・着色

着色に関しては工程が長くなりそうなので次回にご紹介したいと思います！およそ10時間くらいかけて完成させました！

こちらです！
illustmaiking_4

いかがでしょうか？これを塗っている間にも、線画をちょこちょこ修正したり、こまかくディレクターに進捗を提出したりしています。完成した時の喜びはなんというか、長距離マラソンでゴールした時と似ています。完成するまではつらいこともあったり、何回も修正したりもしますがこの喜びは得難いものがあります。

まとめ

最後に、社内ディレクターにまとめとして「ディレクターがチェックバックで気をつけていること」を聞いてみました。

「納期までのスケジュールはもちろんですが、やはりクライアントの求める作品になっているかを重視しています。なにより、クリエイターさんの力を100%引き出せるようにお手伝いさせて頂くことを一番に考えています！」

もちろん、チェックバックはなければ一番スムーズですが、私自身まだまだ勉強中ですので、客観的にアドバイスをいただけることは非常に助かりますし、「私ってこんなイラストも描けるんだ！」という自信にもつながりますので、励みにもなりますね。喜んでいただけるイラストを、これからも頑張って描いていきたいと思います！

それではまた！