熾烈なビジネスバトルの勝者は誰だ!?”エジソンズゲーム THE CURRENT WAR”を解説&紹介!

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こんにちは!最近はフィットボクシングで二の腕の脂肪を滅殺しようと奮闘中です!

所長です!

今回の映画はマーティン・スコセッシ制作総指揮「エジソンズゲームTHE CURRENT WAR」を紹介していこうと思います!

 

あらすじ

19世紀、アメリカは電気の誕生による新時代を迎えようとしていた。白熱電球の事業化を成功させたトーマス・エジソンは天才発明家と崇められ、大統領からの仕事も平気で断る傲慢な男だった。裕福な実業家ジョージ・ウェスティングハウスは、大量の発電機が必要なエジソンの"直流"による送電方式より、遠くまで電気を送れて安価である"交流"による送電方式の方が優れていると考えていた。若手発明家のテスラも、効率的な"交流"の活用を提案するが、エジソンに一蹴されてしまう。

そんな中、ウェスティングハウスは"交流"での実演会を成功させ、話題をさらう。そのニュースにエジソンは激怒、"交流"による送電方式は危険で人を殺すと、ネガティブキャンペーンで世論を誘導していく・・・

こうして世紀の"電流戦争"が幕を開けた!訴訟や駆け引き、裏工作が横行する中、ウェスティングハウスはエジソンと決裂したテスラに近づく──果たしてこのビジネスバトルを制するのはどちらか──!?

 

 

一般的に知るエジソンは「発明の天才」でしたが、

作中ではエジソンはずる賢く訴訟を起こしまくりの人物!?気になりますね!

 

 

登場人物紹介

●トーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)

白熱電球の実業化を成功させた歴史的な天才発明家。

●ジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)

裕福な実業家。

●サミュエル・インサル・・・(トム・ホランド)

エジソンの秘書。エジソンに振り回されつつも、賢明にアシスタントとして付き従う。

●ニコラ・テスラ・・・(ニコラス・ホルト)

若手発明家であり科学者。自らが考案した効率的な交流の活用をエジソンに一蹴され、彼のもとを離れる。

アメリカの大統領選挙のようなフェイクニュース、ゴシップ、訴訟…など、相手を陥れるような戦いが繰り広げられます。謙虚で正しい人だったウェスティングハウスは、エジソンからのネガティブキャンペーンに関わらないスタンスでやや押され気味でしたが、あることをきっかけにエジソンが仕掛けた電流戦争に本気で乗り出していきます。

 

 

注目ポイント

⭐︎ベネディクト・カンバーバッチの演技力、それを支える豪華な演者たち

傲慢なエジソンを見事に演じてます。人の約束すら無視し、とにかく嫌なやつの憎まれ役のエジソンなのに、応援したくなる魅力的な人物になったのはカンバーバッチの演技力ゆえなのでしょう…!傲慢だった彼が、ストーリーが進むに連れてどこか苦しそうに見えていく様子も注目です。

そんな彼を支えるエジソンの秘書、トム・ホランド演じるインサルの素直さが全身全霊で感じ取れます。エジソンの若い右腕ながらも、真正面からエジソンに苦言を呈する鋭い観察眼と正義感…まるでスパイダーマン…

そして、ニコラス・ホルト演じるニコラ・テスラも大注目です!実際のニコラ・テスラも高級服を嗜む人だったようで、映画でもかなりお洒落で潔癖な人物として描かれています。ニコラス・ホルトはあの”マッドマックス 怒りのデスロード”の武装戦闘集団「ウォーボーイズ」のひとり、ニュークス役でも大活躍していた俳優さんです!彼の演技にも注目してみてください。

 

 

⭐︎エジソンとウェスティングハウス。エゴvs謙虚。対照的な二人の人物像

天才発明家で努力の人エジソン。成功体験と努力に支えられたゆえに、自身の発明に対してかなりの「自信」「執着心」を持っている様子です。この映画ではかなり「いやーなやつ」です。

高給を約束したニコラ・テスラに給料を払わなかったり、それどころか研究を妨害したり、人との約束をすっぽかしたり…でもどこか憎めない人物です。愛情深さもあり妻と子どもを愛していたように感じました。いやなやつですが!

対して、カリスマ実業家であるウェスティングハウス。彼はエジソンとは対照的に、優しく知的な紳士として描かれています。

送電システムを自分だけの利益にしようとはせず、可能なかぎり広く普及させようとしています。エジソンの妨害をうまく潜り抜け、様々な人物の力を借り会社を大きくしていく様子はとても素敵でした!

とあるシーンで大勢の子どもや大人にサインをねだられるエジソンに対し、おなじ場所で一人寂しくたたずむウェスティングハウスの対比。

前者は性格がアレにも関わらず、知名度は抜群で人を魅きつけるものを持っている。肩や後者は、誠実な実業家でありながら有名になることを好まなかった。とても対照的なシーンでした。

 

ざっくり感想(ややネタバレ?)

カリスマ実業家vs天才発明家!すごい舌戦と頭脳戦がありそう!という感じなのですが…半沢直樹的なビジネスバトルというよりも、私はヒューマンドラマとしてめっちゃ感動して泣きました。

きっと、エジソンは天才なので最初からわかっていたはずです。「不利な戦いだ」と。でもこの電流戦争からおりられなかった。

だって、彼はクリエイターだから。血と涙の結晶である自分の発明が広まらないのはどうしても嫌だった。努力すればするほど家族は離れ、信頼している秘書から苦言を呈され、どんどん追い詰められ手を出したくないものにまで手を伸ばしてしまう様子は苦しくせつなく感じました。

かたやウェスティングハウス。彼は彼で、本当はエジソンと協力して電気を広めたいという気持ちがあったので戦いたくなかった。

でも協力してくれた人のため、広く電気を普及させるため、したくもない訴訟戦争に身を投じてエジソンに勝つことを決めた。

この彼らの人生をすり減らしていく本気の闘いは、電流戦争を通して描写され、よりエンディングへの感動を誘います。

 

 

まとめ


□知的カンバーバッチ度  ★★★★★

□ウェスティングハウスに同情度  ★★★★★★★


史実ドラマとしての側面が強かったものの、フィクションであるエジソンとウェスティングハウスの直接言葉を交わすシーンなどもあり、よりヒューマンドラマとしての見所がとても多かったように感じました!

そして、エジソン演じるカンバーバッチさんは知的な役がとっても似合う!!!傲慢な感じもすごく楽しく見れました!ただ、徹底的にエジソンがウェスティングハウスを攻撃しまくるので途中から完全に私はウェスティングハウス率いる交流派になってしまいました。交流さんのおかげで今の発電機は成り立ってます。ありがとうございます!

 

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所長

所長です。アートディレクターやその他諸々を担当しています。 経歴:パッケージデザイン・DTPデザインをはじめとした、アプリやPCゲームのUIデザイン、ゲーム系イラスト制作、CG彩色、ロゴ制作などに従事しております。

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