これは知っておきたい! ゲームシナリオライターに必要なこと 第四回(前半!!)

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皆さんこんにちは!

紅ぽてとです!

 

 

ゲームシナリオライターを目指すみなさんに

すこしお得かもしれない情報をお届けするこのブログ

 

第四回は「シナリオを書く時のポイント」です!

 

私達が作家さんに執筆をお願いする際に

ポイントになってくる箇所を中心にお伝えできればと思います!

(第三回「プロットをお願いされた時のポイント」はこちらです)

 

なお、今回は具体的な執筆方法を説明することになります。

具体的な見本があった方が話しをしやすいので、

今回は桃太郎をベースにシナリオを書いてみようと思います。

 

シチュエーションは、桃太郎一行が道を歩いて行くと、

分かれ道に差し掛かりました。

本来の目的地は左に曲がった場所ですが、

犬が右の道から晩ごはんを支度している匂いを嗅ぎつけ、

最後は右に行くという場面です。

(プロットにもなってないですが)

 

それでは、実際にシナリオを見ながら、重要なポイントを確認して行きましょう。

 

◯レギュレーション(決まりごと)を守る

 

まず最初に気を付けたいのは、レギュレーションは必ず守るということです。

早速シナリオを見ていきましょう。

 

 

 

ゲームのシナリオにおいて、レギュレーションを守るということは

とても重要なことです。

 

今回の場合は、次のようなルールで作成しています。

 

・A列がゲーム上で実行される命令文

・B列は実際にゲーム上で表示される文字情報。

・C列は背景On やキャラOn などで表示する対象、

 もしくはテキストで表示される話者名。

・D列はキャラクターイラストを表示する位置。

・F列はキャラクターイラストの表情の指定。

・文字数は20文字を1行。最大3行まで。

・「…」「!」「?」などは原稿用紙の書き方に準拠。

・1セル毎にクリック待ち

 

さてこのレギュレーションについてですが……

正直に申しますと、企業によって、

もっと言ってしまうと同じ企業でも作品によって、

大きく異なるのが現状です。

 

例えば上のシナリオでも、下のように書く事もあります。

 

 

作品によって形は違うので複雑ですが、

このルールをしっかりと守れなければ、

納品をさせてもらえないこともあります。

 

書き方や読み方がわからない場合は、

必ずクライアントに確認するようにして下さい。

 

さて、シナリオでは分かれ道に差し掛かりました。

この後どのように話しが展開していくのでしょうか?

 

 

◯物語は何かが衝突した時に生まれる。

 

何だか予備校の講師のようなことを言ってしまいましたが、

これは私がシナリオを勉強していた際に実際に先生に言われた言葉です。

 

プロとしてシナリオを書かせて頂いている上で、

また恐縮ながらみなさんのシナリオをチェックさせて頂いている上で、

これがうまくできていない方が多い印象を受けましたので、

今回特別にお伝いしたいと思います。

 

まずはNG例です。

 

 

さて、このブログの最初に「最終的には右に行って欲しい」という話の流れにするとお伝えしました。

 

このNG例は、「最後に右に行く」という事に気を取られ過ぎて、

キャラクター達全員の物分りがよくなり過ぎています。

 

みなさん友達と旅行を計画している時の事を考えて見て下さい。

例えば、あなたは箱根に、ご友人は軽井沢に行きたいとします。

(東京限定の例えで申し訳ございません)

あなたはご友人に「軽井沢は旅費も宿泊費も高いから」と何とか箱根に行くようにご友人を説得します。

対するご友人は「こんな機会なかなかないし、せっかくだから贅沢しようよ」と軽井沢を推します。

 

ここで二人の意見の衝突が起こります。

物語はこの”衝突”とそれによって導かれる”結果”の繰り返しなのです。

 

みなさんのシナリオを読んでいますと、

プロットに即して書くという事を意識するあまり

キャラクター通しの衝突が書かれていないことが多い様に思えます。

 

これがないと物語としてはとても退屈な物になってしまいます。

物語は衝突から生まれる。

是非これは覚えて置いてください。

 

これを受けて上のシナリオで、イヌ子とサル子の意見が衝突するように修正しました。

(きっと犬猿の仲というからイヌ子とサル子の仲は悪いはず……です)

 

 

◯テイスト(方向性)を統一する

 

続きを見ていきましょう。

まずはNG例からです。

 

 

21行目にご注目ください。

 

それまで地の文は簡単な言葉で、ポップに書かれていたのに対し、

急に「外目していた」ですとか、「正対する」ですとか、「鷹揚そうに」ですとか、難しい言葉が増えてきました。

 

こういう言葉を使ってはいけない、というわけではありません。

なるべくこういう言葉を使ってほしいというゲームもあるでしょう。

 

しかし、ここまでの地の文と比べますと、

この地の文だけ急に熟語を乱発しておりますので、

浮いてしまっていると言わざるを得ません。

この文章だけテイストが違うと言えます。

 

こちらの文章のテイストを統一すると下記のような形でしょうか?

 

 

 

◯まとめ

 

さて、ここまで私がチェックをするポイントをお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?

実はこの第四回、まだまだお伝えした事があるのですが

長くなってしまいましたので前半後半に分けることにいたしました!

うまくまとめられず申し訳ございません。

 

次回はまた1ヶ月後くらいにお伝えいたします!

 

それでは、また次回!

次回をお楽しみに!

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紅ぽてと

日々、煉獄式戦闘シミュレータを開発している暗黒大公。 束の間の安息の際にも天界の戦闘シュミレータを分析するなど、競合分析に余念がない。 その様子はまだ人とその他の者が分かたれていなかった時代の召喚獣の様だと言われている。 特技はドラゴン狩り。自らを雷神と名乗り、大罪の炎を使う。紫煙が切れると右手が疼く。

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