-
SW初心者へ!「スター・ウォーズ フォースの覚醒」プレゼンテーション ~後編~
-
2016.01.21
-
投稿者: Az
-
こんにちは、ブログライターのAzです。
名優がまたひとり、この世を旅立たれました。
英国の至宝、アラン・リックマン氏。
これで英国は、ロック歌手のデヴィット・ボウイ氏に引き続き、世界的スターを続けざまに失ったことになりました。
「ダイ・ハード」では当たり役となった悪役ハンス、「ギャラクシー・クエスト」ではトカゲ頭のエイリアン、近年では「ハリー・ポッター」シリーズのセブルス・スネイプ役で知られており、世界各国から深い悲しみと追悼の声があがっています。
愛と憎悪の間で葛藤しながらもハリーを守り続けたスネイプ先生、大好きで忘れられません。
いち洋画ファンとして、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
さて今回は前回更新の前編に続き、古きを重んじつつも新しく誕生した新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のプレゼン後編です!チャ―ンチャーンチャチャチャチャーン♪(あのBGM)
出典:公式サイト
※新作ストーリーの核心に迫るネタバレには極力気を配っておりますが、ネタバレ回避はご自分の判断でお願いいたします※
旧キャラに引けを取らない魅力的な新キャラクター
同じキャストが継続して役を演じるとなると、どうしても旧作のキャラに話題を持っていかれるのは当たり前。
でもそうなると、スター・ウォーズを知らない人にとっては新作の魅力が伝わらないんじゃあ……。
いいえ、安心してください。
それぞれにキャラが立った、魅力たっぷりの新キャラクターをご紹介しましょう。
レイ
まず、旧作までと目に見えて違う部分が、今回の主人公レイです。
1作目が39年前に製作された作品、かつ王道と言ってもいいようなSFシリーズにおいて、主人公=ヒーロー=女性としたことは革新的と言う他ありません。現代の映画業界でも、残念ながら未だ性差別がなくなったとは言えないからです。
出典:公式サイト
しかし、実際に観て分かったことはただ単純に、レイという主人公はとても魅力的なキャラだということ。フェミニズムがどうとかどうでもよくて。
レイがみせる嫌みのない逞しさ、素直さ、純粋さ。
あらゆる意味での弱さと強さを正直に表現し、自然と好意を抱けるキャラクター。
ただ単純に、この主人公好き!かっこいい!と思える、男性だけでなく女性もそう感じられるだろうキャラクターなのです。あとはまあ単純にかわいくてきれいで強くてステキっていうね。
レイを演じるのは、新星デイジー・リドリー。
出典:公式サイト
シーンごとに迫真に迫る表情、目から感じられる強い意志が、レイというキャラに命を吹き込んでくれています。
特に歯を食いしばるシーンは力強さとフレッシュさが溢れていてイイ!
他ジャンルでも活躍できそうな彼女のこれからに期待です。
フィン
映画では今まで描かれなかった、あるキャラクターに初めて焦点をあてた形で登場するのが、もうひとりの主人公となるフィン。
育った境遇と現状から逃げ出すべく、とある行動に出たのをきっかけに、彼もまた重要なキャラクターのひとりになっていきます。
出典:公式サイト
演じるのは、ジョン・ボイエガ。
彼はフィンを、レイ以上に共感できるキャラにしてくれました。
誰もが持つ弱い部分、恐怖や怯えといった、いわゆるへたれっぷりを存分に披露しながら、彼もまた詳しくは言えないけどレイのヒーローとして勇気を奮う。
とてもリアルで親近感溢れる演技をごく自然に表現しているのが彼の素晴らしいところです。
出典:公式サイト
レイとフィン、このふたりが出会い、ある目的を果たすために行動を共にする序盤は、緊張感の中にいながらも小気味のいいコミカルさ。
彼女たちが良きパートナーとなっていくだろう確信にも似た期待が、新しい物語に隙間なく惹きつけてくれます。
ちなみに、ネット上ではふたりのかわいい一面も話題に。
予告動画を初めて観たふたりのリアクションをどうぞ。
ボイエガwww
カイロ・レン
新作の悪役ももちろん新キャラクター。
その名はカイロ・レン。
出典:公式サイト
正直、初見の感想はひどいものでした……。
今回の悪役…って……こん、な……?
だってだって、一見、勧善懲悪の色が強いスター・ウォーズの世界において、意外なほどに人間味のある悪役で戸惑ったんだもの。
しかし、ふと気付く。
Ep.6でのダ―ズ・ベイダ―の、ある意味心の弱さ(または強さ)という前提があるからこそ描くことのできた、新たな悪の表現方法では?
そう考えると、彼が起こす親子の悲劇もただの悲劇に終わらず、次につながる鍵のようにも思えてきて。
出典:公式サイト
予定調和と思われたストーリーがどう転ぶのか、後の2作で最終的に彼が本当に暗黒面へ堕ちるのか否か、あらゆる道を想像させることのできる面白いキャラが生まれたんじゃあ……!
ここは前編でもオススメした通り、旧三部作を観ているとより楽しめるポイントなのでは、と思います。
BB-8
もうひとり、忘れてはならない子!
新ドロイドのBB-8。
出典:公式サイト
恐らく「スター・ウォーズ フォースの覚醒」で一番人気の大本命。
日本でもすでに人気の爆発中、ベイダ―、C-3PO、R2-D2とともに、2015年の紅白出場も果たしましたね!そしてやはりかわいかった。
何しても、どう考えても、百歩譲っても、かわいい。
R2-D2のもどかしいかわいさとは逆に、BB-8のそれはストレート。
丸いフォルムで転がりながら任務を遂行しようとする忠実さ、ひたむきさ。
随所で見せるかわいらしい仕草。彼のサムズアップは見逃さないで!
合わせて、リアルな技術の進歩と劇中のドロイドの進化を感じさせ、胸熱。
なるほど、無機質な物質に命を吹き込んで人間味を持たせ、愛くるしいキャラクターを生み出すのはディズニーが得意とするところでした。
R2-D2の弟分のようで、見ていて微笑ましくなること間違いなし。
彼だけでもこの映画を観る 価 値 あ りですよ!
コロコロ転がる彼の勇姿をぜひ見守ってあげてください。
公開2日目の限定プログラムの表紙はBB-8!ちゃっかりゲット~!
JJエイブラムスがやってくれたぜ!
今回の監督はJ・J・エイブラムス。
スター・ウォーズ以前には「スター・トレック」をファンでなくとも楽しめる作品としてリブートしており大成功。
いまやハリウッドきってのヒットメーカーであり、世界的に人気のある2大SF作品を手掛けたことにもなります。
個人的にも大好きな監督なんだぜ!
2013年「スター・トレック イントゥ・ダークネス」ジャパンプレミア時のJ・J
今回の作品では、それまでのスター・ウォーズらしいショットや、オマージュもたっぷり。
しかもそれがさりげなくかつわかりやすくあらゆるところに埋め込まれているので、オールドファンにとってはニヤリとさせられる場面がたくさん!
かねてからシリーズのファンという、彼の作品愛が存分に感じられることでしょう。
実はJ・Jは「スター・トレック」にもR2-D2を登場させていますwさてこの画像のどこでしょう? 出典:映画.com/
それでいて、新キャラクターを見事に立て、彼ならではのカットの入れ方やカメラワークも健在。
丁寧にキャラクターの感情や関係を描き、SFアクションであることも忘れない程度にちょうどいい人間ドラマとして差し込んだ仕上がりは、まだ見ぬSWファンをも取り込むことのできるパワーをもっているのではないでしょうか。
時代の移り変わりを経て、新たに創造し始められた「スターウォーズ」と言え、同時に続編をも期待することができるという他ならない証拠になったのです。
新しくとも変わらない永遠のテーマ
レイは、広い宇宙の中の小さな世界で家族を待ち続けている孤独を持ち、フィンは、不幸な境遇からなる周りとは異質な思考という孤独を抱えています。
彼らが出会い、仲間となり、チームは大きくなって、やがて家族とも呼べる存在へとなっていきます。
そしてカイロ・レンもまた家族を追い求め、暗黒面へ……。
くじけながらも、今まで自分を覆っていた殻を打ち破り、一歩でも二歩でも前に踏み出そうとする勇気と成長、そして家族の物語。
時代は変わろうとも、人間にとって必要不可欠な重要素。
これらが「スター・ウォーズ」の中心にあり、シリーズを通して共通する不変のテーマなのです。
朽ちたダース・ベイダーの仮面。これが意味するものとは……。 出典:livedoorニュース
ということで、後編のまとめ。
- ・レイは紛ごうことなきヒーロー
- ・フィンは親近感の持てるもうひとりの主人公
- ・今までの悪役らしからぬ悪役
- ・BB-8最高
- ・J・Jも最高
- ・今も昔も不変のテーマ
はい、どうです!?観たくなったです!?
いやね、前後編で長々書きましたけれども、つまるところ
おもしろいんで観に行こう???
ってことですよ!
元が古い映画だから……って二の足踏んでたら本当にもったいない!
ジャンルで食わず嫌い、ももったいない!
どうか騙されたと思って観てください。
ぜひとも世界中のスターウォーズファンとこの新しい世界を共有してください。
新たに幕を開けた伝説に立ち会えるのは、そうそうできることじゃないですから。
そして、実際そうしたときに、きっとあなたはこう呟くことでしょう。
もっと早く観ればよかった……
ってね。
Azでした。
「スター・ウォーズ フォースの覚醒」
壊滅的なダメージを受けたと思われた帝国軍だったが、その残党はファースト・オーダーとして新たに銀河の支配を企んでいた。レジスタンスは姿を消した英雄ルークを探していたが、それは帝国軍も同じであった。一方、砂漠の惑星で廃品回収をしながら家族を待ち続けている孤独な女性、レイ。彼女の運命はある出会いによって一変することとなった……。はるか彼方の銀河系で繰り広げられる、家族の愛と喪失の壮大な物語。
監督J・J・エイブラムス 脚本ローレンス・カスダン、J・J・エイブラムス、マイケル・アーント 製作キャスリーン・ケネディ、J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク
製作総指揮トミー・ハーパー、ジェイソン・マクガトリン
出演者ハリソン・フォード、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、アダム・ドライバー、デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック
The following two tabs change content below.Az
外部ライターのAzです。洋画・洋ドラの情報発信を中心に、世の中の興味あることをゆるく適当に書いていきます。最新記事 by Az (全て見る)
- 【再掲載】女子目線で観た「007 スペクター」の魅力! - 2020年1月22日
- 映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」どこよりも分かりやすい!用語解説と感想 - 2016年3月11日
- 火星DASH村!?マッド・デイモン主演「オデッセイ」を観てきた - 2016年2月18日