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【再掲載】ドイヒーなイラストでもこんなに塗れる!噂の自動着色サービスを試してみた
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2019.03.01
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投稿者: ツネ
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2017年1月に公開された自動着色サービス「PaintsChainer」(ペインツチェイナー)。「予想以上にキレイに塗れる」「新感覚で楽しい!」と話題になっています。人工知能がイラストに着色してくれるとあって、次世代感のあふれるサービスですよね!
しかし、PaintsChainerはどんな絵でもキレイに塗ることができるのでしょうか?そこでテクノアートでは、社内きっての“迷”画伯のイラストをピックアップ。自動着色サービスがどんな色を塗ってくれるのか、試してみることにしました。
目次
ふつうの絵ではつまらないので…
テクノアートには所長をはじめ、イラストレーター経験のあるメンバーが多数在籍しているので、その気になればちゃんとした線画を用意することは可能です。しかし、そこで所長が一言。
所長「ハイクオリティな線画を自動着色したものは、すでにTwitterなどでたくさんアップされているんです。今回はそうじゃない、なにか独特なイラストで試してみたいんですよね」
Lemmon「それなら、ぽてとさんのイラストがありますよ!」
解説しよう!テクノアート公式Twitterでは「天才!ぽてとスケッチ」と称して、ディレクター・紅ぽてとが描くギリギリ許せるイラストをアップしているのだ。これなら、他にない独特なイラストと言えるはず。
……めちゃめちゃ下手というほどではありませんが、よく見るとツッコミどころ満載なイラストの数々。これは狙って描けるものではないですね。
Lemmon「というわけで、何点か選んでみました。これで自動着色してみようと思います」
所長「……改めて見ると、ゆっる~いイラストですね」
紅ぽてと「いえいえ、そこが持ち味ですよ所長」
絵心ゼロのイラストはどう生まれ変わるのか?
「PaintsChainer」の操作は簡単。「ファイルを選択」ボタンを押して線画をアップロードし、読み込みが終わったら青い「着色」ボタンを押すだけです。
では、さっそく試してみましょう!ポチッとな!
所長「おお~!ちゃんとそれっぽい!……それっぽい!!」
ご覧のとおり、絵の具で着色したようなやさしい雰囲気になりました。グレーを基調にうっすらピンクも入り、誰がどう見てもゾウさんに見える仕上がりに。
お次はカバのイラスト。グラデーションもついて、きれいに塗ってくれます。からだにちょっと赤が入っているのは、カバの汗……ってわけでもなさそうですが。
Lemmon「カバらしい色ですね~。いい仕事しますね」
人工知能がこれまでに学習したイラストのデータを参考に、最も適当と思われる色を塗ってくれるのだそう。そのため、線画によってはもっとカラフルになるようです。
イカにもやっぱり少し赤が入るみたい。白やグレーだけで塗るよりも、深みが出るような気がします。
紅ぽてと「じゃあ、これはちゃんとイカの絵だって伝わったわけですね」
あ、あれ…?何かがおかしい
ギリギリな感じのイラストがきれいに着色されるのを見て、テンションの上がるテクノアートの面々。技術の進歩ってすごいですね。
しかし、“異変”はほどなくしてやってきました。レッサーパンダのイラストを着色したところ……。
所長「怖っっっ!!!なにこれ!?」
紅ぽてと「レッサーパンダのつもりだったんですけど、おかしいですね」
動物園で見る愛らしい姿とは似ても似つかない、ドス黒いレッサーパンダができあがってしまいました。これが立って歩いてきたら怖すぎます。子どもも号泣です。
調べてみると、どうやら人工知能が「このイラストが何なのか」を理解できなかったため、ものすごい色合いになってしまったようです。
所長「なるほど!つまり人工知能に罪はないということですね。何の絵かわからなければ正しく塗りようがないし」
紅ぽてと「遠回しに僕の腕前をディスるのはやめてください」
その後もダークサイドに堕ちる動物たちは後を絶たず……。
頭部が真っ黒なトリケラトプス。目が白っぽく浮き上がっているのが、ただ者じゃない雰囲気。どう猛なティラノサウルスもしっぽを巻いて逃げだすレベルです。
Lemmon「実際のトリケラトプスは見たことないけど、この色合いでないことは確信できます」
クジラも深海の真っ暗な海から突然現れたような出来ばえに。歯が鈍く光っている点が、ヤバさを増しています。
所長「これ、完全に人間を噛みちぎるタイプの生き物ですね」
小型の馬・ポニー。牧場のふれあいコーナーなどでよく見かけますが、とてもふれあえない生物に変わりはててしまいました。ひょっとして、右半身が白いのか?
Lemmon「怖い!顔は変わってないはずなのに、この色だとさらに怖い!」
このペガサスも完全に闇堕ちしていますね。さきほどのポニー同様、奥にある脚と翼は薄い色なあたりに、人工知能の困惑ぶりがうかがえます。
所長「元の絵がシンプルだからこそ、色ですごく印象が変わります。こんなに虚無感のある顔つきになるとは……」
色を指定してみよう!
このように予想外の結果になってしまっても、それで終わりではありません!ツールバーから色を選んで線画に置いていけば、それをベースに自動で着色してくれます。
試しに、この夢も希望も失ったようなニワトリで色を指定してみましょう。
紅ぽてと「今年の干支が酉年なので描いたものなんですけど、ハッピーニューイヤー感ゼロですね」
パーツを全て塗る必要はなく、このようにちょんちょんと色を置くだけでOK。塗りたい部分を全て指定したら、あとは同じように「着色」ボタンを押すだけです。果たしてどんな結果に?
だいぶ色を取り戻しました!トサカとくちばし、脚にもしっかり色が塗られ、ニワトリらしくなりましたね。
所長「でも、まだ右側に不穏な影が残ってるんですけど……」
確かに、インクをこぼしたような部分が目立ちます。色を塗りたくない場所には、白を指定すれば解決できますよ。上記の状態で、背景に白を指定したのがこちら!
紅ぽてと「やっと明るくきれいな絵に!ハッピーニューイヤー感も出ましたね」
からだの部分にはうっすらと色が残り、いいグラデーションになっています。自力で塗るよりも味のあるニワトリかもしれません。
闇の世界に色を取り戻せ
この調子で、さっき黒くなってしまった動物に色を指定してみました。
真っ黒すぎて全員に衝撃を与えたレッサーパンダも、自然な感じに。
Lemmon「あ、動物園にいても大丈夫な色合いになった!顔も愛嬌があるように感じます」
トリケラトプスも緑をベースに色を指定すれば、この通り。
所長「図鑑なんかで見たことのある色だ!目も黒を指定したら、浮かずにつぶらな瞳になりました」
クジラは青をベースに、歯には白、吹き出す水には明るい水色を置いてみました。
Lemmon「人ではなく魚を食べるクジラになってくれました。歯が白いって大事なことなんですね」
ポニーもだいぶ「らしさ」が上がったのではないでしょうか。影になるところに濃い色を指定すると、グラデーションのおかげで立体感がアップ。
所長「まだちょっと不安な顔つきですが、このポニーなら乗馬体験できそうです」
ペガサスも無事、「天駆ける馬」感を出すことに成功。闇の世界から戻ってきてくれました。ちなみに本来ペガサスは角がなく、この絵のような角があるのはユニコーンだそうですよ。
紅ぽてと「ここにきてこまかい指摘は勘弁してください!!」
自分では思いつかない塗りもできる
絵によっては、イメージする色を直感的に置いていくのも楽しい使い方。
こちらは5色ぐらいをポンポンと置き、自動着色をした結果です。単に爬虫類っぽい色で塗るよりも、カメレオンの不思議な感じが出ているのでは?
Lemmon「背景は特に色を指定しませんでしたが、ビビッドな色になりました。こういう偶然がおもしろい」
ミミズクも幻想的なイラストに。なんだか絵本にでも出てきそう!
所長「自動着色したイラストに自分で塗りを重ねたり、加工したりする使い方もできますね」
色によっては、元のイラストと全く違ったテイストも作り出せます。
人気急上昇中のサーバルキャット。直感のおもむくままに色を指定してみたら、なにやら現代アート風に。気軽に「すごーい!」なんて言える雰囲気ではなくなってしまいました。
ペットとして人気の高い柴犬も、孤高の一匹狼に。線画からは想像できない、ダークでクールなイラストになりました。
うまく使えばお役立ちツールに!
所長「想像していた以上に精度が高く、おもしろい結果になるんですね。色を塗るのが苦手な人はもちろん、そうでない人にも役立ちそうなツールです」
人間はどうしても先入観や固定観念を抱いてしまいがち。そこに人工知能の助けを借りることで、思いもよらなかったプラスの成果が得られるかもしれません。
例えば新しいキャラクターをどんな色にするか悩んだときや、いつもと違う雰囲気の絵に仕上げたいと思ったときには、良い参考を示してくれそうです。
紅ぽてと「人工知能に何を描いたかわかってもらえないのは、少し凹みますけど……(苦笑)」
ちなみに、紅ぽてとのギリギリなイラストは今後もTwitterにてアップしていきますので、ぜひチェックを!
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プランナープロレスとお笑いが果てしなく好き。好きなプロレス技はジャーマンスープレックス。バナナマン設楽さんの永遠の追っかけ。野菜嫌いのフトアゴヒゲトカゲのヨシツネ(3歳)と二人暮らし中。オクパードな毎日ですがトランキーロで頑張っていきます。最新記事 by ツネ (全て見る)
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