これは知っておきたい! ゲームシナリオライターに必要なこと 第五回

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みなさんこんにちは!

紅ぽてとです!

 

 

ゲーム業界でシナリオを書くためのポイントを伝えるこのシリーズ。

ついに第五回になりました!

 

第五回は「アプリ作品かそれ以外か」を

お送りする予定でしたが……

今冷静になって考えてみればアプリに限定をする必要のない内容のものでした……

 

ですので、急遽内容を変更して

「こんなことにも注意して欲しい点」を

お送りしようと思います。

(楽しみにされていた方々は申し訳ありません……)

 

それでは気を取り直して早速みて行きたいと思います。

 

◯シナリオ全体の文量は必ず守ろう!

 

 

どんなゲームでもシナリオをライターが書く場合、

書いた文量によってお支払いする金額が変わるという契約がありますので

あらかじめ文量が決まっている可能性があります。

 

多くの場合、当初の話よりも多めに書いた場合はOKとなるパターンが多いです。

(もちろん当初の3倍とか書いたら見積もり金額の関係でNGになったりしますが……)

 

ですが、特にスマホアプリやブラウザゲームの場合は、

絶対に文量を守ってもらいたい場合があります。

 

それはなぜでしょうか?

 

(1)容量の関係

ゲームに限らずアプリの中には

側ネイティブと呼ばれる形式で制作されている物があります。

 

これはシナリオですとかイラストやシナリオ、BGMや効果音などを

必要になった時だけサーバーからダウンロードしてくる方式です。

 

スマホゲームやブラウザゲームと呼ばれる物の中には

シナリオを読む度にインターネットに接続してロード時間があるものがありますよね?

実はあのタイミングでシナリオや、そのシナリオで使うイラスト、音楽などをダウンロードしています。

 

 

文字数が長くなる = ストーリーが長くなる

ので、プレイヤーにとってはいいことの様に思えますが

ストーリーが長くなると登場する人物も増えるかもしれませんし、

場面転換があれば使う背景の数も増えるかもしれません。

今のゲームはボイスありがほとんどですので、

使うボイスも増えそうですね。

 

使う素材をその都度ダウンロードしてくる側ネイティブ形式の場合、

ダウンロードの時間がその分長くなってしまうのがわかると思います。

 

「これまでサクサクゲームをしていたのに、ここに来て急に重い……」

ゲームで遊んでいる時にこういう事があるとそれだけでストレスですよね?

 

シナリオ文量のレギュレーションはこういう事態を避けるために決まっているのです。

 

(2)レアリティの関係

オーバーするとプレイヤーにストレスがかかるのはわかりました。

それでは少なめに書いたらどうでしょうか?

 

これはこれでNGとなる場合があります。

(そもそもの問題として、やはり想定よりも少ない物はお客さんの心証もよくないです)

 

例えば恋愛系のカードゲームをプレイしていたとします。

 

最初に貰えるレアリティが中程度のキャラクターは

デートイベントが50クリック分もあったのに、

最高レアリティのキャラクターのデートイベントは10クリックで終わってしまったらどうでしょうか?

 

最高レアリティのキャラクターですので、

デートができるまで育てるのもものすごく大変なはずです。

 

ものすごく頑張った結果が低レアリティのキャラクターよりも短かいシナリオだったら、

ちょっと……、いえ、かなりがっかりですよね?

 

こういったレアリティ間でのちぐはぐを解消するためにも、

クリック数は定められているのです。

 

 

◯油断するとやってしまいがち! 効果音を使う時の注意点!

 

私も油断をしていると今でもやってしまうことなのですが……

 

ノベルゲームなどの

背景と立ち絵と台詞でシナリオが構成されるゲームをプレイしている時に

こんな演出をみたことはないでしょうか?

 

敵(モンスター)のイラストが表示されている。

      ↓

「パンッ!」という(銃の)効果音。

      ↓

画面全体がフラッシュする。

      ↓

敵の立ち絵が揺れながら消える。

 

ものすごく簡略化された表現ですが

これはなんとなく主人公(やその仲間)が

銃を撃って敵をやっつけたシーンなのかなと想像できます。

 

(演出の派手さはともかくとして)

一見なんの問題も無いように思えるこの演出ですが

実は大きな落とし穴があります。

 

 

みなさんはスマホゲームをどんなところでプレイしますでしょうか?

 

家や職場の休憩時間にプレイされる方もいると思いますが、

通勤通学の移動中にプレイする人もいるのではないでしょうか?

 

通勤通学の移動中にプレイするみなさんは、

イヤホンを付けてプレイしますか?

イヤホンを外してプレイしますか?

 

私のようなおっさん世代は家でやるゲームが多かったので

音を出さないでゲームをするということはあまり想定していなかったのですが

最近は通勤通学の電車の中などでは音を出さないでゲームをする人もいるのです。

 

さて、上の演出から音をなくすとどうなるでしょうか?

 

敵(モンスター)のイラストが表示されている。

      ↓

画面全体がフラッシュする。

      ↓

敵の立ち絵が揺れながら消える。

 

何が起きているかまったくわかりませんね。

「あ、あれ? 急に敵消えたけど、どうしたの?」

となってしまいます。

 

何が起こったかわからない状態はプレイヤーからすれば、

もの凄いストレスになりますね。

(開発した立場からすれば、是非音も聞いて欲しいですが)

 

そのため、音がなくても何が起こったかわかるように

きちんと言葉で説明してあげるシナリオにする必要があります。

今回の場合だと下のような形です。

 

 

敵(モンスター)のイラストが表示されている。

      ↓

「パンッ!」という(銃の)効果音。

      ↓

画面全体がフラッシュする。

      ↓

「引き金を引くと軽い反動と共に銃から鉛玉が飛んで行く。」

というような内容の地の文。

      ↓

敵の立ち絵が揺れながら消える。

      ↓

「銃から発射された弾丸はモンスターに風穴をあけ、

モンスターは低く呻きながらどっと倒れた。」

というような内容の地の文。

 

クライアントに言われて初めて気づいた私ですが、

私も通勤途中でゲームをする時

イヤホンを忘れてしまって音無しでプレイした経験があるので

それ以来はスマホアプリ以外のゲームでもきちんと説明してあげる事にしています。

 

今後シナリオを書く時は是非注意して見て下さい。

 

◯まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか?

みなさんがお仕事をする時に、多くの場合はレギュレーションと言った形で

こういった細かい規定も決めていただけるかとは思いますが

決めて頂けない会社やおまかせします、と言われる場合もありますので、

是非自分でも意識して書いてみたいところです。

 

それではまた次回!

次回は「原作がある作品を書く時のポイント」です!

 

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紅ぽてと

紅ぽてと

日々、煉獄式戦闘シミュレータを開発している暗黒大公。 束の間の安息の際にも天界の戦闘シュミレータを分析するなど、競合分析に余念がない。 その様子はまだ人とその他の者が分かたれていなかった時代の召喚獣の様だと言われている。 特技はドラゴン狩り。自らを雷神と名乗り、大罪の炎を使う。紫煙が切れると右手が疼く。

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