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いくつ答えられる?いまさら聞けない業界用語・カタカナ用語
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2018.04.12
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投稿者: さとうむか
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アジェンダ、サードパーティー、ブレスト……仕事をしていると、聞き慣れないカタカナ用語に出くわすこともしばしば。特に社会出たばかりの人には、いっそう難しく感じられることでしょう。
そこで今回と次回の2記事にわたり、先輩に「どういう意味ですか?」と聞きづらい業界用語をまとめてみました。クリエイターとして知っておきたい用語も最後に解説するので、ぜひ覚えてみてくださいね。
目次
いまさら聞けないカタカナ業界用語:その1
アジェンダ
「計画・目次・提案内容」のこと。ビジネスでの課題や、会議での議題などを指す。
「明日の会議のアジェンダ、今日中にメールで共有しておいてね」アライアンス
直訳すると、「同盟」「連携」といった意味。カタカナ語で使われるときには、企業同士の提携や企業グループを指すことが多い。
「○○社とアライアンスを組むことが決定した」サードパーティー
「サード(third)」は「第三の」。つまりサードパーティーは「第三者」を意味する言葉。また、純正品でない製品(=第三者が作った製品)のことを「サードパーティー製品」と呼ぶ。
「コストを抑えるならサードパーティー製品の導入も視野に入れるべきかな」ジャストアイデア
単なる・ただのアイデア、つまり「思いつき」のこと。自分の発言に対して使うことがほとんど。
「これはジャストアイデアなんですが、サイトデザインを一新してみてはどうでしょう?」ゼロベース
既存の考え方や価値観にとらわれず、まっさらな白紙の状態から検討する・やりなおすこと。「ゼロベース思考」と言われることもある。
「効果が思うように出ないので、ターゲットの設定をゼロベースで考え直しましょう」スキーム
「枠組み」「仕組み」のこと。事業スキーム、評価スキームなど。
「○○社の事業スキームには興味深い点がある」
lemmon「日本語で良いところを、わざわざカタカナにするのはどうなんでしょうか?『ジャストアイデア』より『思いつき』のほうが、文字数も少ないしわかりやすい気がします」
いまさら聞けないカタカナ業界用語:その2
バジェット
「予算」「経費」のこと。また「バジェットトラベラー」「バジェットレンタカー」という場合には「低予算の」という意味。
「想定していたバジェットを大幅にオーバーしてしまった」フィードバック
仕事の結果や商品について、評価・改善点などを伝えること。
「お客様からのフィードバックを次回の商品企画に活かそう」フィックス
固定・定着という意味から転じて、「決まる」「確定する」を指す言葉。
「クライアントと制作スケジュールについてフィックスした」ブレスト
「ブレインストーミング」の略語。ミーティング手法のひとつで、議題に対して複数人が自由な意見交換を行う。
「明日は新しい商品のキャッチコピーについてブレストしましょう」ペンディング
「先送り」「保留」のこと。
「このプロジェクトはいったんペンディングとさせてください」
ほっちー「『みんなが使ってるから大体こういうことなんだろう!』という感じで覚えました。意外とわかっていなかったものもあるかも」
いまさら聞けないカタカナ業界用語:その3
マイルストーン
「節目」「経過点」などを指す。プロジェクトが予定通りに進んでいるか確認するために設定される。
「このプロジェクトにおけるマイルストーンを意識しよう」マンパワー
「人的資源」「労働力」のこと。
「マンパワー不足に陥る前に、優秀な人材を確保したい」リスケ
「リスケジュール」の略語。スケジュールを組みなおす、日時変更することを指す。
「すみません、急な予定が入ったので金曜のミーティングをリスケできますか?」ローンチ
「立ち上げ」「公開」という意味で、新しい商品・サービスを世に送り出すこと。「ロンチ」とも言われる。
「1か月後のローンチに向けて、準備はいよいよ大詰めだ」
ツネ「ものによっては略称が上手くハマっているわけでもないですし、業界が違えば全く通じないこともありますよね……」
番外編:クリエイターなら覚えておきたい業界用語
差分
2つのものの間にある違い・差のこと。イラスト・デザイン制作では、キャラの表情だけを変えたもの、衣装だけを変えたものなど、「別のバージョン」という意図で使われることが多い。
「このキャラクターの表情差分がこちらのファイルです」ジャギっている
解像度が低い画像を表示したとき、線がギザギザになったりぼやけたりすること。
「あのイラスト、ジャギっているので解像度の高いものをもらえませんか?」立ち絵
読んで字のごとく、キャラクターが立っている絵のこと。ゲーム中の会話画面などで使われるものなど、棒立ち状態のものを指すことが多い。
「会話パートでは、キャラクターの個性が出るような立ち絵を使いたい」巻き取り
他人の仕事やタスクを何らかの事情で引き取り進めること。場合によっては遅れや問題を解決するために取り上げる、といった状況もある。
「後の作業はこちらで巻き取りますね」
やじキチ「表情が違うのも差分、背景の有り無しも差分、ポーズが違うのも差分、衣装が違うのも差分……ひとえに『差分』といっても状況によって変わるので、最初のうちは内容を理解するのに苦労しました」
業界用語の使い過ぎにはご注意を!
周りの人がみんなカタカナを使っていると、つい自分もそうなりがちです。使うこと自体は悪ではないですが、場合によっては日本語で言ったほうが早い、わかりやすい言葉もちらほらありました。相手によっては日本語で言ってあげる柔軟さも忘れたくないものです。
独特な業界用語をしっかり理解して、仕事の波に乗り遅れないようにしましょう!次回の更新もぜひチェックしてくださいね。
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WEBライター・編集として奮闘するゆとり世代。気になったもの、おもしろそうなものを記事にしてお届けします。ジャンルはクリエイターさん向けのものから、生活・仕事・雑学などなど広くやっております。最新記事 by さとうむか (全て見る)
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