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怖い話でひんやりしない?テクノアート社員、本気で怪談を語る
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2017.07.13
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投稿者: さとうむか
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7月に入り、いっそう暑い日が続きます。夏にはスイカにプールにアイスクリームと、ひんやりできるものが人気ですよね。
しかし、夏のもう一つの定番を忘れていませんか?それは……怖い話です。どこにも行かず0円で背筋がさーっと冷たくなれる怖い話は、ある意味とてもお得といえるでしょう。
今回はテクノアートきっての怪談好きである今川焼きが登場。台湾出身の彼に、地元の怖~い話をしてもらいます。苦手な方は無理せずに、「戻る」を押してくださいね!
夜中にトイレに行けなくなっても、責任は負いませんのであしからず……。
目次
ゾッとする話…の前に!1分で読める豆知識
怖い話をする前に、いくつか台湾の風習を知ってもらう必要がありますね!この知識がないと、実際に聞いてもポカーンとなってしまうので。
まず、台湾には「道士」という職業の人がいます。道教の教えに従って、寺院などで活動している人たちのことですね。中には霊が見えるなど、不思議な力を持っているとされる人も少なくないんです。
――ほほう。日本でいうところのお坊さん、みたいな感じでしょうか?
イメージとしては近いかもしれないですね。台湾の怪談や都市伝説では「霊のしわざかもしれない」と悩んだとき、この道士さんに相談することが多いんですよ。これからの話にも出てきます!
――なるほどなるほど。それではいよいよ怖い話、始まりますよ~!
台湾の怖い話1:「うしろにいるのは」
舞台は台湾のとある高層マンション。両親と7歳の女の子、5歳になる弟の4人家族が暮らしていました。その日、母親は弟のバースデーケーキを買いに行くため、幼いきょうだいを家に残して出かけました。
しかし帰ってきた母親がマンションの入り口で目にしたのは、変わり果てた息子の姿。留守番をしていた男の子は、13階の家のベランダから転落して死んでしまったのです。
(出典:PAKUTASO)※画像はイメージです
すぐに現場は大騒ぎとなり、警察がやってきました。「お母さん、息子さんは一人で留守番を?」その一言で打ちひしがれていた母親はハッと我に返ります。「そうだ、家にはまだお姉ちゃんがいるはずです!」
しかしベランダの柵は高く、5歳の子がよじ上って落ちるような場所ではありません。一方で、外部から誰かが侵入した形跡もなかったのです。そこで女の子の意識が回復するのを待って、両親と警察は詳しい話を聞くことに。
すると女の子は真っ青な顔をしてこう言ったのです。「わたし、全部見てた。真っ黒な服を着た女の人が、弟を突き落としたんだよ!」
(出典:PAKUTASO)
結局、表向きは男の子が誤って転落したことになりました。ですが退院した後も、女の子は情緒不安定のまま。夜中に突然叫びだしたり、「あそこに黒い女の人がいる」とおびえたり。手足には変なアザができていました。さまざまな医師に診せても、原因は不明のまま。
そこで両親は、霊能力のある道士のもとへ向かいます。「確かにお嬢さんには霊が憑いていますね」と話す道士。さっそく儀式を施し、女の子は少し回復したようでした。
「娘に憑いている霊は、黒い服を着ている女ですか?」と聞く両親。道士は「確かに霊は憑いていますが、お聞きしたような女の姿は見えませんね」と答えます。
「お嬢さんのうしろにずっといるのは、5歳ぐらいの男の子の霊です。『お姉ちゃん、どうして僕を突き落としたの?』とささやき続けているんですが……何か心当たりは?」
(出典:PAKUTASO)
そう、「黒い服の女の霊」というのは女の子がついた嘘。弟ばかりが愛されることに我慢できなくなった女の子は、ベランダから弟を突き落として殺してしまったのでした。事件として調べられないよう、いるはずのない女の霊をでっち上げておびえるふりをし続けていたのです。
まだ続きます!1分で読める豆知識
――あの……もうすでに涼しくなってきました……。
この話は台湾ではけっこう有名で、設定や登場人物が微妙に違うバージョンもいくつかあるんですよ~。では、次の怖い話に行く前に、また豆知識を。
台湾では人が亡くなって7日経つと、遺体のもとに霊魂が戻ってくると考えられています。なので死後7日のときには、遺族がお見送りの儀式をします。
――7日後というと日本では「初七日」という法要がありますが、考え方はちょっと違うんですね。
そうみたいですね。あと、台湾では赤い服を着て自殺すると、死後に強力な怨霊になると言われています。なぜ赤なのかはハッキリ分かっていないんですが。
――おっと……不穏な言い伝えが出てきましたね。ではこの話をふまえて、次の怪談いってみましょう!
台湾の怖い話2:「死んだ彼女の復讐」
次にお話するのは、とあるカップルについてです。と言っても、男性は浮気をしていて「他に好きな人ができたから」と女性をフってしまいます。愛する人に裏切られ、突然捨てられてしまった女性は立ち直ることができず、ついに飛び降り自殺をしてしまったのでした。
もちろん、真っ赤な服を着て……。発見された遺書には、男性に向けて「7日後に絶対復讐してやる」と記されていました。
(出典:PAKUTASO)
元彼女がそんな死に方をしたと聞き、すでに生きた心地のしない男性。友人を引き連れ、有名な道士へ「なんとかしてくれ!」と懇願します。話を聞いた道士は、「このままだと大変なことになります。対策方法を教えますから、絶対に私の言うとおりにしてくださいね」と告げました。
道士によると、7日後の夜に「霊符」と呼ばれるお札をベッドに貼り、その下に隠れていれば怨霊に見つからないとのこと。当日、男性はその言いつけを忠実に守りました。友人たちは彼の横の部屋に控え、様子をうかがうことに。
時計が0時を指した瞬間、部屋がまがまがしい空気に包まれます。それは隣の部屋にいた友人たちにも伝わりました。彼らが耳をそばだてていると、確かに女の声がするのです。
「どこにいるんだ……いない……」
悔しさと怒りの入り混じった低い声。ゴツッ、ゴツッとなにかが床に当たる音も聞こえてきます。声はどんどん大きくなりますが、隠れている男性をなかなか見つけられないようです。この調子なら、切り抜けられるかも――友人たちがそう思った瞬間。
「う、うわああああーー!!!助けてくれーーー!!」
隠れているはずの男性の悲鳴が響き渡ったのです。急いで隣の部屋に向かうと、すでにこと切れた男性が倒れていました。その顔は恐怖に歪んでいて、怨霊の仕業であることは一目瞭然。
(出典:PAKUTASO)
「言うとおりにしていたのに、なんで見つかったんだ?」友人たちは道士に詰め寄り、詳しい状況を話しました。「おかしいですね……その女性は、どのように自殺を?」「飛び降りだよ。頭から地面にぶつかって、亡くなったんだ」そう聞いた道士の表情が曇っていきます。「……だからかもしれません」
「怨霊は、亡くなったときの姿で現れるんですよ。その女性が飛び降りて頭から地面に落ちたということなら、逆立ちをした状態で霊になった。だから通常なら見つけられない、低い位置に隠れていた男性を発見できてしまったのです」
ゴツッ、ゴツッという音は、頭が床に当たる音。ベッドの下に隠れていた男性は、逆立ち状態の怨霊と目が合ってしまったのです。
ひんやり、しましたか?
――怨霊ってだけでも怖いのに、その状況を想像するとゾッとしますね。いや~、鳥肌がとまらん……海外の怖い話となると、話の予想がまったくつかないのでドキドキも大きいです。
私、怖い話や都市伝説がかなり好きなので、レパートリーいっぱいあるんですよ!日本や台湾のはもちろん、タイの怪談・都市伝説も知ってます。聞きたくなったら、いつでも言ってくださいね。
……ほ ん とに ?
―ん?今、誰かの声がしませんでしたか?
え?いいえ、特に聞こえなかったですけど……?
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WEBライター・編集として奮闘するゆとり世代。気になったもの、おもしろそうなものを記事にしてお届けします。ジャンルはクリエイターさん向けのものから、生活・仕事・雑学などなど広くやっております。最新記事 by さとうむか (全て見る)
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