「b4」ってどんな色?色彩検定に向けて燃えるテクノアート社員に突撃

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勉強や試験があるのは学生のうちだけ……と思ったら大間違い。大人になって仕事をしていても、避けて通れないテストはあるんです。

 

いきなりなぜこんな話をしているかというと、来たる6月25日(日)に「色彩検定」が行われるからなのです!テクノアートの中にも、日々の業務のかたわら検定合格を目指して勉強にはげむ社員がいます。

 

今日は試験が目前にせまったタイミングで、意気込みを聞いてきました!

 

 

そもそも「色彩検定」って何?

色彩検定では、色に関する知識と技能が問われます。「なんとなくこの色が好き」「この配色がなんか良さそう」という感覚的な考えは通用しません。合格するには、色を論理的に理解・説明できる能力が求められるのです。

 

……と、文字で見ても「なんのこっちゃ?」と思いますよね。ここは手っ取り早く、実際の出題例を見てみましょう。

 

 

 

こちらが3級で出される問題の例。(出典:色彩検定の特徴 | 色彩検定協会

 

 

こちらが2級の出題例です。(出典:色彩検定の特徴 | 色彩検定協会

 

ちらりと見ただけでも、カンや感覚で解ける問題ではないことがよくわかりますね!もちろん聞き手の私も、何が何だかさっぱりです。すぷりっとこんぷりめんたりー……?

 

色彩検定のランクは1級から3級までの3つに分かれていますが、飛び級受験もOK。つまり、初めてでもいきなり1級や2級にチャレンジすることもできるんです。デザイナーやイラストレーターはもちろん、アパレル・コスメ・広告業界などさまざまな分野の人が受験しています。

 

 

色彩検定にチャレンジするのはこの3人!

今回テクノアートから受験するのは所長・びすこ・コロの3名。ふだんの業務でデザインやイラストを担当するので、色彩検定の勉強はとても役立ちそうですね。

 

 


所長「色については自信があったのですが、まず3級の問題から解いてみたらけっこう難しくて……『おっと、これはまずいぞ』と焦りました。でもその焦りがあったから、勉強もがんばっています」

 


びすこ「3人とも実は初めての受験なので、ちょっと緊張ぎみなんですよね~」

 


コロ「私は大学で色彩検定を受ける授業があったので、『ちょっと難しいらしい』とは聞いていました。教材を見たりもしていたので、多少なじみはあります!」

 

ちなみに所長とびすこは2級に、コロは3級にチャレンジします!

 

 

見ないでどんな色か当てられるようになる!?

初受験ということですが、勉強する上でどんなところが大変でしたか?

 


所長「色彩検定の勉強では、まず色の“地図”を覚えるんですよ。色がどの仲間に属しているのか、どんな特徴があるのかをしっかり分かっていなければ、問題はまず解けません」

 

 

なじみのある色を新しく定義づける必要があるんですね。実際には下記のような表を覚えていないと、勉強が始まらないのだそう。時計がたくさん並んでいるように見えます……。

 


(出典:日本色研事業株式会社 HomePage

 


びすこ「ひとくちに『青』といっても、明度・彩度・トーンによって全然違うんですよ。しかも『g(グレイッシュ)』『b(ブライト)』というように、グループごとの名称も覚えないといけないんです」

 

 

なかなかハードルが高そう……覚えるコツって、何かあったりするんでしょうか?

 


所長「キャラクターをつくる仕事をしているので、色も擬人化してキャラづけしています!たとえば『b(ブライト)』だったら、明るくて健康的で華やかなキャラ……なんていうふうに。イメージがわきやすくなりますよ」

 

 

なるほど~。得意なこと、好きなことと結びつけるのはさすがですね!なお、この表を覚えてくるとアルファベットと数字だけでどんな色かわかるようになるのだとか。

 


(出典:日本色研事業株式会社 HomePage

 

使うのはこのような色見本。美術室で見かけませんでしたか?表にはその色が印刷され、裏側には色をあらわすアルファベットと数字が記されています。

 


コロ「お互いに出題しあうのもいいと思います。(裏面をパラパラめくりながら)この『d6』とか『p12』とかっていう名前を言って、もう一人が『くすんだ赤みの黄!』『ごくうすい緑!』と当てたりしています」

 

 

さしずめ英単語帳の色バージョンといったところでしょうか。試しに何問か出題しあってもらいましたが、ほとんど正解できていましたよ!

 

 

多角的に色と向き合うことが大事

勉強していると、自分の得意・不得意な部分もわかってくるんじゃないでしょうか?

 


所長「やっぱり好きな色は頭に入ってきやすいですね。あとは補色といって、お互いを目立たせる色。違いがハッキリしているものはわかりやすいです」

 

 

一方で、グラデーションなど似た色を見分けるのはみなさん苦手意識があったそう。

 

 


コロ「似た色相でも微妙に違っているんです。同じ青に見えても、こっちは『緑みの青』で、あっちは『紫みの青』とか書いてあったり……目利きできるかが試されますね」

 

 

迷ったときも感覚に頼るのではなく、覚えたことや数値を手がかりに、ロジカルに考えることが大事なのだそう。

 

 


びすこ「その解答を選んだ理由を、ちゃんと説明できないといけないんです。見分ける、覚える、論理的に組み立てるなど、いろんな頭の使い方をしますよ」

 

 

色彩検定は何に活かせる?

この色彩検定、合格するとお仕事のどんな場面で活かせるようになるんでしょう?

 


所長「キャラクターの色を決めるときにだいぶ役立つと思いますね。色それぞれのイメージをしっかりわかっていれば、キャラの性格や特徴によってふさわしい色がすぐにわかります」

 

 

例えば元気でボーイッシュな女の子のキャラだったら、アクティブな色合いの赤系や黄色系の配色にしよう、という目安を作れる感じですね。

 

 


所長「バランスのとれた配色もわかるようになるので、デザイン的に見ても良いキャラクターが作れるようになります。キャラの服装だけをデザインするお仕事もあるんですが、そんなときにも大いに役立ちますね」

 

 

色彩検定で知識やノウハウをゲットできれば、自分のスキルも向上しそうです。

 

 

勝負の日はもうすぐ!

最後に、それぞれ受験への意気込みを語ってもらいました!

 


コロ「勉強を始めてみると、これまではつい好きな色ばっかり使っていたなと。キャラに合った配色ができていなかったかなと思うんです。今度こそ合格して、しっかり配色を考えられるようになりたい!

 


びすこ「私はものごとを感覚的にとらえるのが得意だったんですね。なので、色彩検定の内容には苦手意識があるんですけど……(笑)。そこを乗り越えてがんばっていきたいですね!論理的な力をつけたいです」

 


所長「私は経験ではなく、論理的に説明できるようになりたくて合格を目指しています。『過去にこうしてきたから』ではなく、『こういう色の知識があるから』と言えるほうが説得力があるなと。

 

あとは以前勤めていた会社で1級を持っていた人が、とにかくすごかったんです。色を立体的に把握していて、印刷物の反射率まで細かく考えたりと、学者レベルの知識を持っていて。そんなスペシャリストになりたいので、絶対に合格したいです!」

 

 

所長は今後、冬にのみ行われる1級の試験にもチャレンジする予定なのだそう。プロとしてさらなるスキルアップを目指すためにも、今回かなり燃えているようです。

 

しかも今回こうして記事になったことで、後には引けない状況に。合格を目指してがんばる3人を、ぜひ応援してあげてください!

 

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さとうむか

WEBライター・編集として奮闘するゆとり世代。気になったもの、おもしろそうなものを記事にしてお届けします。ジャンルはクリエイターさん向けのものから、生活・仕事・雑学などなど広くやっております。

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