目標は“あらゆる人のよりどころ”!制作進行を指揮するディレクターを直撃【社員インタビュー第1回】

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新たな連載企画、「テクノアート社員インタビュー」がスタート!月に1回、1人の社員にフォーカスして、詳しい業務内容から実際のスケジュール、働くおもしろさをたっぷり語ります。

 

「イラストやシナリオをつくる会社ってどんな感じなの?」「デザイン制作業界に興味がある」と就職活動を考えている方はぜひチェックです!

 


 

記念すべき第一回、登場するのはディレクターとして活躍する矢嶌さん。ディレクター職は、クライアントとクリエイターの橋渡しを行う重要な仕事です。この職に就いたきっかけや仕事の醍醐味など、思う存分語ってもらいました。

 

最初からディレクター志望ではなかった

――まずは、現在のお仕事をするようになったきっかけを教えてください。

 

もともとは小畑健先生や天野こずえ先生に影響を受け、マンガ家を志していました。お二人からは画力やストーリー作りだけでなく、仕事への姿勢というか、人柄にも大きく影響を受けています。それで出版社に持ち込みもしていたんですが、なかなかうまくいかず……それでも何か絵に関わる仕事ができないかと思い、上京してきました。

 


 

――当初からディレクターになりたくて就職活動をしていたわけではなかったのですね。

 

いろいろと職を探す中でこの仕事を知り、3年前に前の会社でディレクターとしてのキャリアをスタートさせました。欲を言えば、「いつかマンガ家に」という気持ちもありましたが……業務でイラストレーターさんと接していくうちに、残念ながら自分はプロとして通用するレベルではないなと痛感しました。絵を描くスピードが全然違うんですよね。

 

そんな中で、ディレクター職の楽しさややりがいに引き込まれていきました。所長とは前の会社で知り合ったのですが、テクノアート創業時に引き抜いてもらい、今日に至ります。

 

優れた作品をつくるため、ディレクターの果たす役割は?


 

――では、現在の仕事内容について教えてください。

 

はい。まず当社の業務は、クライアントの企業様からデザインやイラスト、シナリオ制作のご注文をいただくところから始まります。その内容をもとにクリエイターへ制作依頼を行い、チェックを重ねて作品を完成、できあがったものをクライアントへ納品する、という流れです。

 

その中でディレクターの担う役割は、制作スケジュールの管理・納品物のチェックです。クライアントとの打ち合わせや、クリエイターの相談に対してのフォロー、営業、広報、企画立案なども業務のひとつです。

 

学生さんからはよく「どんな仕事ですか?」と聞かれますし、テレビ局のディレクターを想像する人も多いのですが……ひとことであらわすと、ディレクターは「何でも屋」です。

 

例えば、クライアントから「こんなイラストがほしいんだけど」と新規のお問い合わせがあれば、直接出向いて詳しくお話を聞きます。制作途中のイラストレーターやデザイナーに修正を依頼したいときは、参考資料も使って納得してもらえる説明ができなければなりません。調整や打ち合わせの合間で、書類処理などの雑務も確実にこなせる能力が求められます。

 

――制作を進める中で、どんな点が重要なのでしょうか。

 

最も重視すべきは、できあがったデザインやイラストのクオリティが、クライアントの求める品質に達しているかどうかだと考えます。基本的には前倒しで制作スケジュールを進めるようにしていますが、納期に間に合っても作品のクオリティに懸念がある場合は、私から各所へスケジュール変更を提案することもあります。

 

クライアントやクリエイターとトラブルにならないよう、伝え方や調整のしかたには気を遣いますね。状況や相手によって柔軟に対応できるコミュニケーション能力は不可欠だと思います。

 

――コミュニケーション能力には、最初から自信がありましたか?

 

いえ、私はもともと人見知りだったので苦労しました。明るい挨拶を心がけたり、会話のネタになりそうなトピックは積極的にふってみたりと、日々努力しています。駆け出しの頃よりは多少マシになったかと思いますが、まだまだ勉強中ですね。

 

タスクを円滑に進めるには、午前中がカギ

――ここで、実際に1日のスケジュールを教えてもらいました。

 

9:40 出社
遅くても9:50には会社にいるようにしています。

 

10:00~13:00 メールチェック・進行確認、打ち合わせ
メールに目を通し、クライアントに返信をしたり、クリエイターからのイラストをチェックしたりしています。重要度の高いタスクはなるべく午前中に終わらせるよう努めています。

 

13:00~14:00 ランチ


 

効率アップのためにも、ランチ休憩は必ず1時間とってリフレッシュするのがテクノアート流。最近は節約中なので、ムダづかいせずになるべく安く済ませるよう心がけています。

 

14:00~16:00 進行確認、打ち合わせ
お昼以降に新しく来た依頼や要望に対しては、この時間に対応することが多いです。

 

16:00~19:00 雑務
比較的手が空きやすい時間帯。書類処理やクリエイターのポートフォリオ作成、データの整理・移動などを消化していきます。

 

19:00 退社
明日のタスクの確認などをして、19時には会社を後にします。

 

残業に追われない働き方なのは確かですが、そのぶんスピード感を意識しないと業務が終わりません。常に優先順位を考えつつ、効率的に進められるように心がけています。

 

目標にはとことんシビア。売上達成が一番の喜び

――働く中で、嬉しさや喜びを感じるのはどんなときですか?

 

売上が上がったときです。当社では個人にノルマが課せられているわけではありませんが、自主的に売上目標を設定して目指すようにしています。自分で決めた目標を達成できたとき、それ以上の成果を残せたときにはこれ以上ない喜びを感じますね。売上は毎日チェックするのですが、それが楽しみになってくるとモチベーションにもつながります。

 


 

一方で自分の売上目標はクリアできていても、会社として掲げた目標に達成できなかったときは、努力が足りなかったかなと反省するようにしています。

 

――個人の目標と会社の目標、どちらも強く意識しているのですね。

 

納品までは気が抜けないですが、目標に対してシビアになるのは大切だと思います。改めて考えてみると、今の仕事はむしろ絵を描くより向いているような気がしています(笑)。

 

壁にぶつかっても、メンバーがいるから乗り越えられる

――では一方で、困難や課題を感じるのはどんなときでしょうか?

 

制作しているイラストやデザインが、クライアントから求められているクオリティに達することができるか不安なときです。他のメンバーに調整をお願いしたり、クリエイターさんへの指示出しに協力してもらったりするのは申し訳ない気持ちもしますし、家に帰ってからもその案件をどう進めるべきか考えこんでしまいますね。

 


 

――大変なときには必ず他の社員がバックアップしてくれるのですね。

 

例えばイラストの案件でつまずきそうな場合には、デザインやイラストのチェックをメインに行うアートディレクターに入ってもらう、といった感じです。チームワークに助けられているので、自分一人で回せることのほうが少ないです。

 

大変な思いをしても、結果的に売り上げにつながったときは達成感がありますし、努力が実ったと感じます。関わってよかったと心から嬉しく思いますし、メンバーの協力は本当にありがたいです。

 

誰からも頼りにされる存在を目指して

――今後達成したいことや、目指していることを教えてください。

 

今後はクライアント・クリエイターから「テクノアートに相談したらなんとかしてくれる」と評価されるのが理想です。クライアントの要望にできる限り沿うことで、信頼関係を築き、継続的にいただける案件もバリバリ増やしていけたらなと思っています。

 

また、社内の面では新入社員がスムーズに仕事できるような体制をつくっていきたいですね。具体的には、社員教育や実際の業務フローを見なおして、効率アップをはかりたいです。

 


 

全ては「クライアントやクリエイターの力になりたい」という思いが根底にあります。当社はデザイン方面での問題解決を担当することが多いですが、それ以外のことでも何かあれば遠慮なく相談してもらえる存在になりたいです。

 

今の職場は、正直……最高ですよ!

――テクノアートの魅力的な点はどこでしょうか?

 

イラストやデザインを自分で生み出したことがない人だと、クリエイターの立場を理解できず食い違うことも多いんです。しかし、所長は実際にイラストレーターとしての経験があるので、クリエイターの気持ちがよく分かっている人だなと思いますね。

 

――手本となるような人の下で働けるのは、よい刺激になりそうですね。

 

はい!現在はそんな所長を初めとした尊敬する上司に恵まれ、非常に幸せな環境で仕事ができています。今以上に良い職場には巡り合えないんじゃないか、と思うぐらいです。

 

――クライアントとクリエイターの架け橋となり、作品完成を目指して舵取りをするディレクター。苦手なことや大変な状況にも正面から向き合い、優れたデザインやイラストを世に送り出しています。尊敬する上司や助け合えるメンバーとともに、強い向上心を持って突き進んでいる姿をお届けしました。

 

 

テクノアートブログではこれから毎月、1人の社員に焦点を当てたインタビューをお届けします。次回はどのような本音トークが飛び出すのか、乞うご期待!

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さとうむか

WEBライター・編集として奮闘するゆとり世代。気になったもの、おもしろそうなものを記事にしてお届けします。ジャンルはクリエイターさん向けのものから、生活・仕事・雑学などなど広くやっております。

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