文化庁メディア芸術祭!アニメーション&エンターテイメント部門編

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本日、卒業式の皆様、おめでとうございます◎
あたらしい門出の前に、楽しい充実した春休みを!
クリエイターたまごさんは、たくさんインプットの時間を取られることをおすすめしますよ♪

 

学校は卒業できても、ゲームは卒業できない4pikoです。こんにちは。
新作のスマートフォン向けゲームがぜんぶ、手持ちスマホ(3年前の機種)のスペック非対応で、主に泣いています。課金購入したのに…

さて、先月東京六本木にて開催された、文化庁メディア芸術祭受賞作品展。
1997年より19年に渡って、開催されています。
クリエイターとして、「1度はとってみたい賞」の1つではないでしょうか。
名だたる審査員と、そして文化庁長官のお墨付き。

 

実際に会場に足をはこびましたが、ワクワクする優れた作品ばかりでした。
優れた作品を知ることは、きっとより良いアウトプットにつながるはず…!

 

そこで、今年度の第19回文化庁メディア芸術祭受賞作品を、前後編2日に分けてご紹介したいと思います♩

 

前編「アニメーション部門/エンターテイメント部門編」です。
ガンガンにアート寄りな作品もありますので、ついてきてくださると嬉しいなぁ。


 

文化庁メディア芸術祭って?

文化庁メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルです。平成9年度(1997年)の開催以来、高い芸術性と創造性をもつ優れたメディア芸術作品を顕彰し、受賞作品の展示・上映や、シンポジウム等の関連イベントを実施する受賞作品展を開催しています。昨年度[第18回]は、世界71の国と地域から3,853点の作品の応募があり、文化庁メディア芸術祭は国際的なフェスティバルへと成長を続けています。

 

公式サイト (以下、審査員コメントは、公式サイトより出典)


 ■アニメーション部門

【大賞】

「Rhizome」Boris LABBÉ[フランス]

 

RHIZOME – Bande Annonce from Boris Labbé on Vimeo.

 

ちっちゃいモチーフが、どんどん増えていくアニメーションです。ワンカットで作られています。

 

未知の生態系を覗き見る喜びがあり、絵に擬似的な生命感を与えるアニメーションの原始的なおもしろさがある」(審査員:山村浩二)

 

とあるように、サンプル動画だけても、ワチャワチャしていて楽しいですね。ゲームで例えると、リアルタイムストラテジーのプレイ画面のよう(笑)
大賞を受賞した理由は、難しいので、公式ホームページで確認して欲しいです←

 

制作者公式ページ(英)

 

 


【優秀賞】

1.「花とアリス殺人事件」

ストーリー
転校生のアリスは、ある噂話を聞く。「1年前にユダが4人のユダに殺された」そして自宅の隣家が「花屋敷」と呼ばれている事を…。

 

実写映画化された「花とアリス」の前日譚アニメーションです。監督は岩井俊二氏。キャラクターボイスは、実写版のヒロインたち蒼井優と鈴木杏。あいかわらず女子高生のみずみずしい感性を描いた素敵な作品です。BGMもおしゃれなのが、この作品のポイント。ある一定層から上の世代にはノスタルジーを感じさせるだろうな。

そういえば、岩井俊二監督は、NHKでMOVIEラボという番組をしています。シナリオライターさんには参考になるのではないでしょうか。

 

花とアリス殺人事件公式サイト

 

 

2.「Myhome」

Chez moi – Trailer from Phuong Mai Nguyen on Vimeo.

制作者:NGUYEN Phuong Mai[フランス]

ストーリー
片田舎で7歳の少年Hugoと母親の2人が暮らしているところに、ある日、鳥の頭を持つミステリアスな男が家族に加わることから始まるが…。

 

トレーラーの少年の驚いた顔が笑いを誘う。
全体の演出を通して、丁寧に3人の心理が描写されています。
作家は、フランスのアニメーション学校を卒業し、この作品は、彼女のプロ1作目とのこと。次回作も見てみたいですね。

 

 

3.「Isand (The Master)」

The Master by Riho Unt – trailer from Nukufilm on Vimeo.

 

制作者:Riho UNT[エストニア]

ストーリー
ある日を境に帰宅しなくなった主人を待つ1匹の犬と、1匹の猿(最初は檻の中)。猿が檻から出ることに成功し、そして2匹の共同生活が始まる・・・

 

エストニアのアニメーター、RihoUNT氏の作品。全編CGの趣きのある作品です。
猿の暴力的な行動に、人間ぽさを感じてしまう。
情報が少なすぎて、名前でググっても、ロビンウィリアムズ似のおじさんしか出てこないのですが、こちらの方でいいのだろうか…。ベテランの方のようです。

 

所属スタジオ公式サイト(英)

 

 

4.「Yùl and the Snake」

Entretien avec Gabriel Harel, réalisateur de YUL ET LE SERPENT from Ciclic on Vimeo.

制作者:Gabriel HAREL[フランス]

 

ストーリー
兄弟は、ひとりの男に会いに行く。そこで遭遇したこととは…

 

動画は、制作者さんのインタビューです。俳優を使って実写撮影後、そこからアニメーションに書きおこしたのとのこと。
日本では、「惡の華」も実写を利用した作り方で話題になりましたね。
短編アニメーション監督第1作目での受賞とのこと。

 

制作者Facebook

 

 


 

【新人賞】

 

1.「台風のノルダ」


制作者:新井 陽次郎


ストーリー
舞台はとある離島の文化祭前日。親友と喧嘩してしまった主人公は、赤い目をした少女と出会います。

 

 

新井 陽次郎さんは、マルコメのアニメーションCMを製作している、スタジオコロリドに所属する監督さんです。

 

後に期待する! 全審査委員の心の内はこの一点で統一されていると思う。この作品を見た人々は、これほどまでに好感の持てるキャラクターたちを、もっともっと切なく、時に激しく、健気に、心の底から応援したくなるような物語のなかで見てみたい、と思ったはずである。
あえて言えば、絵も動きもこれでよしである。今後このスタッフが汗を流すべきはシナリオだと思う。15秒のCMにも物語は要求される。30秒であってもしかり。ぜひこの絵、このアニメーションで観客を新鮮な物語の感動に誘ってほしいと願ってやまない。(審査員:高橋 良輔)

 

と、審査員から超絶エールを送られている、新進気鋭の監督さん&スタジオです。要チェックやで。

 

スタジオコロリド公式サイト

 

 

2.「Deux Amis (Two Friends)」

Deux Amis (trailer) from Natalia Chernysheva on Vimeo.

制作者:Natalia CHERNYSHEVA[ロシア]

 

ストーリー
池におちてしまった芋虫を、助けたおたまじゃくし。ふたりはともだちになるが・・・。

 

ほっこりするタッチのアニメーションです。あとキャラクターデザインの愛らしさもよい。原作ムーミンに近いものを感じます。
起承転結がわかりやすい作品でした。あいだにはさまれる脇役たちのユーモアな描写もほっこりさ加減をあげています。

 

 

3.「Chulyen, a Crow’s tale」
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制作者:Agnès PATRON / Cerise LOPEZ[フランス]

 

ストーリー
Chulyenは、傍若無人な性格の持ち主である。興味の赴くままに行動するが、精霊たちに跡をつけられて─。

 

頭部はカラス、下半身は人間の”Chulyen”(鳥頭2回目だな)。北欧神話をベースにした、ダークな雰囲気のお話です。
カラスをモチーフにしたダークファンタジー作品、けっこうありますよね。
有名なのは、宮崎駿監督が、映画『千と千尋の神隠し』を制作する際に参考にしたともいわれるオトフリート・プロイスラーの「クラバート」です。近いものを感じる作品だなぁ。

 

制作者公式サイト

 

 


 

他にも昨年度話題に上がっていた作品がいくつも審査委員会推薦作品とされていました。

「バケモノの子」

「心が叫びたがってるんだ」

「百日紅~miss Hokusai~」

「SHIROBAKO」

 

受賞作は、悲劇的な結末を迎える作品が多かったように思います。審査員たちの動向だろうか。
アート作品はちょっと興味が向かない…という方には、商業アニメーションだけでも見て欲しいなぁ。

特に「SHIROBAKO」はオススメです。クリエイターあるあるや、ものづくりの醍醐味が味わえる作品です。

 

 


 

■エンターテイメント賞(ゲーム作品のみ)

【優秀賞】

「Thumper」

制作者:Marc FLURY / Brian GIBSON

 

宇宙甲虫となって、スペースサイコな空間をかけめぐるリズムゲーム。
これ、体験したんですけど、重低音が体に響きます。
甲虫や空間のデザインがメタリックなテクスチャなので、男の子は大興奮です。 色彩がおどろおどろしいので、小さい女の子は怖いかな(笑) 操作性はシンプルで、ステージが進むほどスピードが上がっていきます。反射神経が問われますね。

 

 

「Dark Echo」

制作者:Jesse RINGROSE / Jason ENNIS[カナダ]

 

画面はまっくらやみ。想像力を頼りに、最小限の要素であそぶ、パズル/ホラーゲームです。
ゲームダウンロードはこちら

 

プレイヤーの発する足音は、画面上で線となって視覚化され、障害物に反射し跳ね返ります。
その行動で、迷路内での自分の位置を明らかにしていきます。問題は、行動した時の音で、魔物が来てしまうこと…。

 

この作品は怖い、につきます。とっても怖いです。だいじなことなので、2回言いました!
夜一人でやるとお手洗い行けなくなっちゃうかも…レベル。自己責任でダウンロードしてね!


 

 

審査委員会推薦作品には、見覚えのある作品名。

「口先番長VS」

「絶対絶望少女ダンガンロンパ」

「The Last of Us®: Left Behind -残されたもの-」

 

 

総じて一般的なソーシャルゲームは少ないように感じました。
たくさんの作品があるのにノミネートしないのかなぁ。
そもそも、このような作品と実際に売れている作品のどちらが優れているのか、そしてその優劣をつける定義は?というところに行ってしまうのですが、
難しいので、今日はやめておきます(笑)

にしても、あげたゲーム作品にほとんどマックスむらい氏のゲーム実況があってビックリしました。いつ取締役仕事しているんだろう(笑)

 

以上、第19回文化庁メディア芸術祭受賞作品紹介、前編でした!

後編は、マンガ部門です!お楽しみに。


 

受賞作品展が、国内巡回するとのこと。

文化庁メディア芸術祭青森展 まぼろし村と、あなたとわたし

http://www.mediaarts-aomori.com/

 

春休み、お出かけになる方、お近くの方は是非足を運んでみてくださいね♩

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二足のわらじ系ライター4pikoです。クリエイターさんライフに役立つ情報を提供します◎ VRをはじめとするテクノロジー・メディアアート・二次元(主に声優)・自転車が守備範囲。あとごちそう。instaでごちそう歳時記をお送りしています。 ID:4piko

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